恐る恐る、転職活動

俺は妹のアドバイスを受けて、まずは会社と家の往復でしかない

この忙しい生活に終止符を打つため転職を考え始めた。

しかし、今まで平凡でも大きく道を踏み外さずに生きてきた俺が

今の会社を辞めるなんて思い切ったことを本当にできるのだろうかと思い、

中々転職エージェントに相談するというアクションを取れなかった。

当時、俺がなぜ転職するかどうか悩んでいたか、それは誰もが考えそうなこと

ではあるが以下の理由からだ。

 

 本当に今より良い環境で働けるのか?

 俺が仕事、会社に対して感じていた不満は、

 ・労働時間が長い。

 ・上司がパワハラ気味。有給休暇取れない。みんなの前で罵声浴びせられる。

  22時に明日の朝までに資料作れと連絡が来る。

 ・事故の対応などで休日出勤しても手当もらえない。

 

 こうやって書いてみると、俺はよく精神を病まずにここまで来たなと思う。笑

 俺の転職の目的は「自分の時間を確保すること」だった。

 人間関係の不満はどこに行ってもあるだろうから、

 それを転職で解決するのは違うと思っていた。

 人間関係のゴチャゴチャは、そういう人もいるんだなってサンプルだと

 思ってみるという考え方がいいと思う。

 それが俺なりの処世術。

 最近古市さんって社会学者も同じこと言ってたな。

 

 転職の目的ははっきりしていたが、求人が上がっている会社のことは

 正直よく分からない。

 今の職務経験を生かすパターンから考えると、おそらくIT業界への転職が

 現実的なんだけど忙しい会社ばかりに決まっていると思っていた。

 知り合いが勤めていれば詳しい話を聞くこともできるが、そんなケースばかり

 ではない。

 転職者のサイトでその会社の評判を読むことはできるが、実際どうなんだろう

 という不安を拭えなかった。

 そもそも、中途の募集をかけているって、退職者が出て空きポジションに

 なっているとか、誰もやりたくない仕事だから募集とかそういうこと

 じゃないのと疑ってしまう。

 もし今より酷い会社だったら、、なんてことを考えるようになって、

 転職検討開始から1ヶ月は結局何もできなかった。

 しかし、そうこうしているうちにまた妹に会う機会があり、

 「やってみなきゃ分からない」というどこにでもあるけど正しそうなことを

 言われて、いよいよ思い腰を上げ転職エージェントに相談するのであった。